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一つのロッカールームに設置してあるロッカーすべての鍵を統括するような鍵が、いわゆるマスターキーというタイプの鍵です。このマスターキーは、その名称からもわかるように、すべての鍵のマスターであることから、例に挙げたロッカーすべての鍵を開けることができるという権限を持ったものになります。さて、そんなマスターキーの存在は多くの方がご存知であるとは思いますが、その逆の役割を持つ鍵、いわゆる逆マスターキーというものはそれほど知られていない存在でしょう。この逆マスターキーとは、マスターキーと逆の概念を持つ鍵なのです。

マスターキーとは逆の概念を持つと言われても、それほど理解ができないかもしれません。では一体逆マスターキーはどのようなものであり、そしてどのような場所で使用されているのかというと、多くの場合はマンションなどの不特定多数の方々が一つの鍵穴を使用する場合などに取り付けられていることが多いものになります。そう、オートロックシステムがついているマンションなどは、居室ごとに違った鍵なのに、マンション入り口の鍵はそれぞれの住人が持たれている鍵で解錠することが可能です。

このような技術が可能になっているのは、共通する鍵穴であるマンションの入り口部分のシリンダーをすべての鍵が解錠でき、そしてそれぞれの居室の鍵はそれぞれの鍵でしか解錠できないように鍵が巧妙に設計されていることが大まかな理由になります。そのため、オートロックの鍵が解錠できるからといって、その鍵で他の居室の鍵を解錠することはできませんので、マンション内でのセキュリティやプライバシーの確保も保持できるようになっています。

このように、逆マスターキーは一般的に認知されているマスターキーとは逆の概念を持ち、共有部分に使われている皆んなが開けられる鍵と、個々の部分で単一の鍵しか開けられない鍵の二つを持つシステムであることを覚えておいてください。

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